基本のビタミン、ミネラル

欧米など世界50カ国では、法律で小麦に鉄が添加することが決められています。シリアルなどにも鉄が入っています。東南アジア諸国でも調味料などに鉄を添加しています。

それでも、世界保健機関（WHO）は、世界人口の80%もの人々が鉄欠乏症であり、30%に鉄欠乏性貧血があるとし、鉄欠乏症を世界で最も多い栄養障害であるとしています。

日本では鉄が添加されていないので、日本人女性は特に深刻な鉄不足。
女性は毎月生理で鉄が失われます。閉経前の女性は特に不足しています。

鉄が不足しているかどうかは、フェリチン値でわかります。健康診断の血液検査ではフェリチン値はわかりません。フェリチンを測るには2万円ぐらいかかります。
しかし検査しなくても、女性は全員鉄不足なので、キレート鉄を飲むべき。日本の薬局で売ってるヘム鉄はほとんど吸収されない。

男性のフェリチン平均は100-300、新生児のフェリチン200-300、日本の15-50歳女性の80%はフェリチン30以下、一回の妊娠出産でフェリチンは50低下する。

男性も肉類をあまり食べない人は、炭水化物ばかり食べてる人は不足している。

フェリチンは100以上を目標に。

鉄は食べたものを代謝したりエネルギーに変換するのにも必要。

鉄の過剰症は、経口摂取ではありません。

鉄欠乏の臨床症状
・いらいらしやすい、集中力低下
・神経過敏、些細なことが気になる
・立ちくらみ、めまい、耳鳴り
・偏頭痛
・疲れ、節々の痛み（関節、筋肉）、腰痛
・喉の違和感（喉が詰まる）
・冷え性
・朝なかなか起きられない
・出血（アザ）
・コラーゲン劣化（肌、髪、爪、シミ）、ニキビ、肌荒れ
・不妊
・レストレスレッグス症候群（むずむず足症候群、RLS）
・氷を食べる（これは非常に多い）

上記症状を訴えて精神科を受診すると、うつ病（朝起きられない）、パニック障害（喉の詰まり）、不安障害（神経過敏）、等と診断される。
女子中高生だと、不登校（朝起きられない）、境界性人格障害（神経過敏で切れる）、等と診断される。

パニック障害の大多数は、鉄タンパク不足、もしくは機能性低血糖が原因。
女性のうつ病の大多数は、鉄タンパク不足が原因。
女性の不登校、境界性人格障害の大多数も、鉄タンパク不足＋機能性低血糖。


ATPブーストセット（藤川理論）
ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE
食べたものを代謝するのに必要。最低でもこの３つは飲んだ方がいいです。

生化学、分子栄養学の話です。
ビタミンB群は、食べたものを消化吸収し、色々な栄養に作り変えたり、エネルギーにするのに必要。
ビタミンB不足(特にB1不足)では、ピルビン酸がアセチルCoAに代謝されず、クエン酸回路機能も低下します。
ビタミンCは細胞膜の外側、ビタミンEは細胞膜の内側を正常にします。
細胞膜が正常じゃないと、細胞の中に栄養が取り込めません。
ビタミンCは、脂肪酸をミトコンドリアに取り込む際に必要なカルニチンを合成する補酵素です。
ビタミンE不足があれば、呼吸で得た酸素の43％が不飽和脂肪酸の自動酸化のために浪費されてしまいます。
ビタミンEで、酸素、ビタミン、ミネラルのミトコンドリア内への取り込みが改善します。
つまり、ビタミンEはビタミンB、ビタミンCの効果を強める働きがあります。
鉄が不足すると、電子伝達系の機能が低下し、クエン酸回路機能も低下します。

朝：ビタミンC1000mg、ビタミンB群50mg、ビタミンE400IU
昼：ビタミンC1000mg、ビタミンB群50mg
夜：ビタミンC1000mg、ビタミンB群50mg、鉄36mg 3錠

夜の方が鉄の吸収がいいので、夜に鉄を飲んで、ビタミンEは朝に飲みます。
ビタミンEは鉄吸収を妨げるため8時間は空ける。お茶やコーヒーは鉄吸収を妨げるため1時間は空ける。

ほとんどの生物は体内でビタミンCを合成できますが、人の祖先は、2500万年前にビタミンCの合成能力を失い、合成に使われるエネルギーを他の代謝で使うことにより進化しました。

人によってビタミンCの必要量は異なりますが、3,000mg～15,000mgぐらい必要です。
ビタミンBとCは水溶性ビタミンで、３～４時間で体外に排出されるので、1日に複数回にわけて摂取します。

牛乳は、鉄不足、亜鉛不足を引き起こすので、控えましょう。

タンパク質不足で胃腸が弱く鉄が飲めない人もいます。
まずはプロテインで胃腸を強くして、鉄は1錠から飲み始め、徐々に3錠に増やしてください。

ビタミン、ミネラルなどは、iHerbで買うといいです。アメリカの会社で、もちろん日本語サイトもあります。
サプリは海外の方が品質が良く安いです。

鉄サプリのおすすめは、「Now Foods, 鉄分、ダブル・ストレングス、 36 mg」です。

ビタミンB,C,Eは、薬局で売ってるDHCの安いサプリでもいいかも知れません。
iHerbで買うのとあまり金額が変わりません。アマゾンだとお徳用があります。

ビタミンB,C,E以外の日本製のサプリは、どれも成分量が少なく、金額も高いです。

アメリカはサプリ大国です。すぐに訴訟問題に発展する国でもあるので、サプリの品質管理も日本より厳しいです。
アメリカの医療費は高額なため、サプリで病気を予防するという考え方が進んでいます。

日本は保険制度があるため、医療費が安くていいのですが、その為に、「病気になったら病院に行けばいい」という考えで、予防しようと思わない人がほとんどです。
病気になって、薬で対処療法をしても、病気になりやすい身体が、病気になりにくい身体に変化することはありません。

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