脂質
人間の体は、糖質をエネルギーとして使う糖質エンジンと、脂質をエネルギーに使う脂質エンジンの2種類があります。
・脂質で動く高性能エンジン(ケトン体エネルギーシステム)
・糖質(炭水化物)で動く低性能エンジン(グリコーゲンエネルギーシステム)
原始時代は肉食でしたので、脂質がメインエンジンでした。
現代人は糖質をたくさん摂るようになり、低性能エンジンが主力で使われるようになってきています。
なぜ脂質は高性能なのか?
ヒトは体内でエネルギーATPを必要とします。
・脂質から作られるATPエネルギー量は、129個
・糖質から作られるATPエネルギー量は、嫌気的解糖系2個、好気的解糖系38個
圧倒的な差です!!脂質をエネルギーにする方が効率が良いです。
しかも糖質エンジンは本来メインで使うエンジンでは無かったので、年齢と共にボロボロになりうまく動かなくなります。
ATPが十分ある=元気に過ごせる。
ATP不足=病気を発症。
さらなるATP不足=死。
エネルギー量が多いほど元気で健康です。
糖質制限を始める際には代替となるエネルギー、良質な脂肪酸の摂取量を増やす必要性があります。
グラスフェッドバターや、ラード、生クリーム、卵や肉のなどの動物性脂肪をたくさん摂るようにしてください。
その他、オメガ3の油(MCTオイル、アマニ油、えごま油など)も良いです。
「トランス脂肪酸」は、避けてください。
摂りすぎた脂質は、肝臓で分解されて水分と二酸化炭素として排泄されます。
脂質は一度に大量摂取すると下痢や胸やけすることがあるので少しずつ増やしていくようにしてください。
女性であれば体脂肪率が22%ぐらい、男性であれば体脂肪率20%ぐらいから高脂質にしないとエネルギー不足になります。
ただし、太っている人は、内臓脂肪、皮下脂肪をエネルギーに変えることでダイエット出来ますので、ある程度痩せるまでは高脂質にしなくても大丈夫です。
どのくらい脂質が必要かというと、運動してる人としてない人でもかなり違いますが、一日当たり、100~200g程度です。
多いと思うかもしれませんが、これは断糖レベルの人の場合です。
便秘や肌の乾燥は脂質不足が原因なので、脂質不足にならないように調整してください。
タンパク質や鉄が不足してると脂質をうまくエネルギーにすることが出来ません。
補酵素であるビタミンB群や亜鉛、マグネシウムも必要です。
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