砂糖を摂取しなくなる事によって悪影響が出る部分はない?
砂糖とはショ糖のことで、ショ糖はブドウ糖+果糖であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
よく精製された砂糖は良くないとか聞きますが、体内でブドウ糖と果糖に分かれて、両方ともATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質を生成する際に使われます。
人間はこのATPがなければ、何もすることも出来ません。
余ったブドウ糖(グルコース)はグリコーゲンとして、肝臓や筋肉に貯蔵されますが、肝臓で更に余ったブドウ糖はトリグリセロール(中性脂肪)として脂肪細胞に取り込まれます。
さて、ATPを作るのに必要なブドウ糖や果糖ですが、これは摂取は実は必須ではありません。
なぜならば、たんぱく質や脂肪からブドウ糖を作ることが出来るからです。
これを糖新生といいます。
なので砂糖を摂らなくても、きちんとたんぱく質や脂質を摂っていれば死ぬということはありませんし、むしろ摂らない方が健康にとっていい場合があります。
ブドウ糖でも果糖でも、具合の悪いことに体内でメイラード反応を起こしてしまうのです。
パンを焼くときつね色に焼けて美味しそうになりますよね?
あれは、パンの中の糖とたんぱく質が結合したことにより起こる反応で、糖化ともいいます。
糖とたんぱく質が結び付くと、AGEs(糖化最終生成物)というものになります。
これは炎症を誘発するだけでなく、コラーゲンなどに不規則な架橋結合を起こし、組織の構造を変えてしまいます。
表面的にはシワ、体内では動脈硬化の原因になったりします。
完全に老化を促進します。
また、よくブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源とか言いますが、実際には脂肪酸の代謝によって産まれるケトン体が代わりのエネルギー源となってくれるので心配ありません。
なので極端な話、一生砂糖を食べなくても健康を害することはないのです。
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