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健康と糖質制限

糖質の摂りすぎによる怖い病気

2021/01/15 14:36

これだけ多くの人が減塩に取り組んでいるのに、生活習慣病をはじめとした病気や不調を訴える人はまったく減っていない。いま減らすべきは塩ではなく、砂糖なのです。

 

砂糖の主成分である糖質は、体内に取り込まれると血糖値を上げ、それによって免疫力の低下からがんリスクの増大まで、さまざまな弊害を引き起こします。しかも、過剰摂取をしたとしても、脂質などほかの栄養素が便と一緒に排出されるのに対して、糖分はすべて体に吸収されてしまうのです。

体内に入った糖分は、たんぱく質と結びついて『AGEs』という物質を作ります。これは糖化と呼ばれ、体を酸化させたり炎症を起こしたりする原因となります。最新の研究によれば、糖化を最も引き起こしやすいのは果物が含む天然由来の『果糖』。ミネラルやビタミンが豊富なことに注目されがちな果物ですが、それ以上に糖分の害が大きいのです。

この炎症や酸化が、がんや免疫力の低下などさまざまな不調や病気を招くという。認知症の一種であるアルツハイマー病も糖分の摂取が引き金となることがある。

血糖値を下げる働きをするインスリンを分解する酵素は、アルツハイマー病の原因物質である『アミロイドβ』を分解する役割もあります。しかし、糖分を過剰に摂取すれば、その酵素はインスリンの分解に忙しくなり、『アミロイドβ』まで手が回らなくなってしまいます。

長らく塩がその原因だとされてきた高血圧も、実は砂糖こそがそのトリガー。

砂糖を摂取すると体内で分解されてブドウ糖になりますが、過剰な糖はエネルギーに変換されず余ってしまう。それが中性脂肪になり、体脂肪や内臓脂肪に変わります。内臓脂肪は腎臓からの塩分の排出を阻害するほか、ブドウ糖によってインスリンの値が高くなり、交感神経が優位となる。この2つの要因により、高血圧を発症しやすくなるのです。

蝕まれるのは体だけではない。糖分の過剰摂取は、ドーパミンを低下させることによって眠気やだるさも引き起こす。それが原因でうつ状態になる人も少なくありません。

実際、約7万人を対象としたアメリカの調査によれば、砂糖を多く摂る女性のうつ病罹患リスクは、そうでない人に比べて23%も高いという結果が報告されている。

1.糖尿病
過剰な糖分の摂取は血糖値を上げ、糖尿病の原因になる。

2.内臓脂肪の増加
内臓脂肪の原料となる中性脂肪は糖分から作られる。

3.免疫力の低下
糖はたんぱく質と結びついて『AGEs』という物質を作り、これが炎症を起こし免疫力を下げる可能性が。

4.認知症
糖分を過剰に摂取することで認知症の原因物質である「アミロイドβ」の分解が遅れる。

5.うつ病
精製された砂糖を摂取する女性はそうでない人に比べて23%うつ病になりやすいという調査も。

6.がん
パリ大学の研究によれば、糖類入りの飲み物をよく摂取する人はそうでない人に比べ、がんリスクが上がることが明らかに。

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