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恋愛

夫婦、恋人との7年サイクル。恋愛の危機。

2021/10/05 21:08

ヒトの脳には、「一定の刺激に対し、7年で飽きる」
「飽きる」という行為は、人の脳の才能のひとつ。
どんなに情熱的でラブラブだった男女も、飽きるように仕組まれているという残念な事実があるよう。

そうすることで、互いに飽きた男女はそれぞれ別の異性と生殖行為にいたって、その結果、数多くの遺伝子の組み合わせを残し、子孫の生存可能性を上げることができる
・ヒトの脳には7年で飽きるという才能を持つ事で他の異性と繁殖する機会を得て子孫を多く残そうとする。

結婚してから7年目、14年目、21年目という7の倍数の年に離婚するケースが多い

結婚7年目、男女のときめきが消えて、本当の夫婦道はここから始まる。ここで諦める夫婦も。

0〜7年「男と女」の7年、
7〜14年「戦友」の7年ののち、
14〜21年「関心と無関心の揺らぎ」の7年を経て、
21〜28年「腐れ縁」の域へ入ってくる。
7年ごとに相手に飽きて(あきれ果てて)、「この人でよかったのかしら」と逡巡しつつ。
結婚28年目、夫婦は「安寧」の扉を開く。ただこの頃が、実は最も危ない。腐れ縁にあきれ果てるときだからだ。
結婚28年目から35年目の7年間は、「阿吽の呼吸」か「絶望(夫源病、妻源病)」かの分かれ目になる。

夫源病とは「夫が近くにいると具合が悪くなる」症状です。
正式な「病気」ではありませんが、医師が多くの患者にみられることに気づき名付けました。
反対に「妻が近くにいると具合が悪くなる」のが「妻源病(さいげんびょう)」

男と女は、あらゆるシーンで正反対の答えを出す、真逆の装置になっている。

そうである以上、男女は譲り合っていては危ない。互いにムカつき合い、けんかをすることで、「その場の正解を最速で出す」システムになっているのだから。つまり男女は、ムカつき合うことが大前提の、ペアの装置なのである。

腹立たしい癖は諦めよう
男女は、生物多様性の論理にのっとって、正反対の感性の持ち主にほれる。遺伝子の免疫抗体の型を決めるHLA遺伝子が一致しない相手に発情するのだ。

暑さに強い個体と、寒さに強い個体が子孫を残せば、地球が温暖化しても寒冷化しても子孫の誰かが適合できる。ウイルスに弱い人はウイルスに強い個体を、飢餓に弱い個体は飢餓に強い個体を求め、「より強い遺伝子セット」を作ろうとする。

というわけで、夫婦のエアコンの快適温度は決して一致しない。どちらかが気持ちよければ、もう片方は寒いか暑い。

寝つきも正反対に分かれるようだ。どちらかが寝つきがよければ、どちらかが悪い。寝つきの悪いほうは、寝つきのいいほうの寝息が腹立たしかったりする。

せっかちはおっとりに、几帳面はずぼらに……胸がきゅんとして、燃え上がってしまう。恋愛結婚の時代に、夫婦の感性は、ほぼ真逆といっていい。

エアコンを勝手に切っちゃうのも、先にすとんと寝ちゃうのも、歯磨き粉のチューブを何度言っても途中からぶちゅっとやるのも、それがイラっとするなら、そこが実は惚れポイントに由来する。そういう遺伝子を求めて、胸がきゅんとしたのである。それでも、時にむかっ腹が立つ。それが夫婦なのである。

夫婦の愛とは「わかり合い、譲り合う」ことではない。ムカつき合うことこそ愛の正体だったのである。

そうとわかれば、覚悟を決めればいい。夫と妻がわかり合えるだなんて、つゆほども思わないことだ。「あのとき 同じ花を見て美しいと言った二人」が「素晴らしい愛」なのだとしたら、その二人は生存可能性の高い夫婦にはなれない。そもそも、同じ花なんか見ちゃいない夫婦が、最もいい夫婦なのだから。

わかりえないと覚悟を決め、二人ができるだけムカつかないように工夫して生きる。その工夫がうまくいった二人は、阿吽の呼吸でけんかを寸止めできる、唯一無二のペアになるに違いない。

二人の間には、「わかる、わかる」系の共感をはるかに超えた、深い理解が生まれるだろう。自分を絶妙に補完する相手であることを知るわけだから。自分が相手を補完していることで、新たに自己価値を見出すこともあるだろう。そこには、見たこともない強い絆が生まれるはずである。


ヒトは7日で慣れ、7年で飽きる。そういう脳の持ち主である。
だとすれば、人生も、7歳、14歳、21歳、28歳と何かに飽きて歳を重ね、49歳は、何かに完全に飽きるときなのではないか。と、ある日私は考えた。
で、調べてみると、49歳は、男性の突然死と自殺のピークだという。女性の閉経の平均が49歳11か月である。
脳はやっぱり、49歳でここまでの人生をいったん終えるようだ。


発情する者同士は性格は合わない。イラッとしたりムカッとする相手にしか発情できないので、そういう人は逆に脈があるということ。

すべての生物は、自分が持っていない遺伝子の型の持ち主に恋をします。理由は、違う者同士の遺伝子を掛け合わせて、できるだけ強い子孫を作るため。

遺伝子の型が違うということは、感性が全く違う相手ということ。つまり、とっさの判断が食い違うので、「なんで、そうなるわけ?」「なぜ、今これを言う?」「って言うか、何考えてるの?」「当然のことが、なぜできない?」みたいな人間相性最悪の相手に惚れることになっているんです。

例えば、暑さに強い人と寒さに強い人がつがって遺伝子を残せば、地球が温暖化しようと寒冷化しようと子孫は残る。だから、愛し合う者同士のエアコンの適正温度は一致しないようにできているんです。それなのに、「こんなに寒いのに、気づかってくれないなんて」と思っても意味がない。相手は寒くないんだものね。


「快適に過ごせるパートナー」だなんて、思わなければいい。夫婦にとって大切なのは、「子孫の生存可能性を上げる組合わせ」。
それはつまり遺伝子の免疫抗体の型が違うということ。

夫婦は「一心同体」と言われるのも、「同じことを感じ、考える」ということではないそう。
感性がことごとく違うふたりの脳が一対で精緻なメカのようなものとなり、チームとして完全体の組織を作るのだとか。

そんな風に考えれば、付き合っている相手や、結婚を考えている相手と合わなくて当然、違って当たり前と思えますよね。
それを理由に別れるなんてことは考え直したほうがよさそう。


運命の恋ができるのは20代

では、どうやって、相手の遺伝子を見分けているかというと、異性の見た目、声、触感(手を握ったら「あり」か「なし」なんて瞬時にわかるという女性も多いですよね)、そして匂い。

特に、体臭に含まれるフェロモンと呼ばれる〝匂い物質〟は、潜在意識で嗅ぐ匂いですが、免疫抗体の方の遺伝子を知らせていると言われていて、最も大切な情報源です。

生殖リスクがまったく違う哺乳類では、圧倒的にメスのほうがこれらの遺伝子情報感知度が高く、異性の取捨餞別が厳しいと言われています。
男性は、10人の美女がかわるがわる抱きしめてくれたら、「どうしても嫌」という女性は一人いるかいないかでしょう。
けれど女性は、10人のイケメンが登場したら、「イケメンでも触れるのは不快」という男子が過半数を占めるはず。

異性を厳しくより分けるフェロモンセンサーの感度は、25歳女子が最も高いと言われています。
おそらく、生殖ホルモンが安定し、細胞の老化がまだ始まっていないこの年齢が、初産に最も適した年齢だからでしょう。

好き嫌いの幅は、脳の中で絶対値の幅で揺れるので、25歳のときはすごく好きな人も、すごく嫌いな人もあるということ。
25歳の女子なんて、100人男子がいたらたったひとりのすごーく好きと、99人の触わられたら気持ち悪い人で構成されているわけです。それはしょうがないこと。

人生最高センサーによって、25歳女子は1万人にひとりとも言うべき遺伝子配合の相手を選び出しているわけですから、20代で恋に落ちると「運命の恋」と感じます。彼のような人は他にはいない、ということを潜在意識で知っているからですね。でも、その感覚は脳の戦略に従って、だんだん緩慢になっていきます。

というのも、30歳過ぎても生殖に成功しない場合、同じように厳しく取捨選択していると、この個体が生きる環境において、一生涯、相手が見つからない可能性もあるということだから。

そこで、脳は戦略を変えます。「遺伝子相性を多少悪くしても、とにかく子孫を残さなきゃ」というわけで、センサーを徐々に鈍くしていくのです。
このため、1万人に1人が、千人に1人になったりするわけですから、当然、「この人しかいない」という確信も薄くなっていきます。

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