脂質

ヒトは体内にエンジンを二つ持っています。

  1. 脂質で動く高性能エンジン(ケトン体エネルギーシステム)
  2. 糖質(炭水化物)で動く低性能エンジン(グリコーゲンエネルギーシステム)

ヒトは昔、高性能エンジンをメインで使っていたのですが、現代人は糖質をたくさん摂るようになり、低性能エンジンが主力で使われるようになってきています。

なぜ脂質は高性能なのか?ですが、ヒトは体内でエネルギーATPを必要とします。

  1. 脂質から作られるATPエネルギー量は、129個
  2. 糖質から作られるATPエネルギー量は、嫌気的解糖系2個、好気的解糖系38個

ATPが十分ある=元気に過ごせる。
ATP不足=病気を発症。
さらなるATP不足=死。
エネルギー量が多いほど元気で健康です。

糖質制限を始める際には代替となるエネルギー、良質な脂肪酸の摂取量を増やす必要性があります。

バターや、ラード、生クリーム、卵や肉のなどの動物性脂肪をたくさん摂るようにしてください。
その他、オメガ3の油(アマニ油、えごま油など)も良いです。

摂りすぎた脂質は、肝臓で分解されて水分と二酸化炭素として排泄されます。

脂質は一度に大量摂取すると下痢や胸やけすることがあるので少しずつ増やしていくようにしてください。

バターやラードなどは身体にとって大切な生体膜やホルモンの材料となります。

糖質を減らして脂肪酸摂取を増やす際に問題となる点

  • タンパク質不足があると、消化吸収能力(消化酵素分泌能力)が低いため、十分量の脂肪酸が吸収できない。
  • タンパク質不足があると、ミトコンドリアの数が減少し、残存しているミトコンドリアの機能も低下しており、十分量のATPが作れない。
  • フェリチン50以下の鉄不足があると、電子伝達系の機能が低下しており、十分量のATPが作れない。鉄不足があると、ケトン体が上がらず、ケトン体を燃料として利用できない。
  • その他、クエン酸回路の補酵素であるビタミンB群や亜鉛、マグネシウムが不足していれば、クエン酸回路が上手く回らず、ATP不足となる。

鉄、タンパク質不足のある女性は、最初は断糖食ではなく、緩やかな糖質制限から始め、徐々に糖質量を減らします。
男性の場合は、最初から断糖+高タンパク+高脂質にした方が良いです。

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