ビタミンD

特徴
骨のビタミン
主な効果
骨や歯の形成を助ける。
主な欠乏症
低カルシウム血症、骨軟化症、(小児では)くる病

ビタミンDの中で、われわれ動物はD3(cholecalciferol)を利用している。
日光により合成される。
ビタミンD不足はくる病を引き起こす。
さまざまな薬剤は、ビタミンDの吸収や活動を妨げる。
ビタミンD不足は高齢者では多く見られる。
加齢により日光からビタミンDを合成する能力が低下する。

ビタミンDによって得られること

ビタミンDは骨粗鬆症ガン(特に、前立腺ガン、大腸ガン、乳ガン、皮膚ガン、卵巣ガン)うつ病高血圧多発性硬化症糖尿病を予防する効果がある。

骨粗鬆症

骨粗鬆症の患者は血中ビタミンD濃度が低い。
カルシウム+800IUのビタミンD投与により大腿骨頸部骨折は43%減らすことができる。

くる病

小児のくる病は今でも多く見られる。
くる病は母親のビタミンD不足から生じる。
白人よりも黒人がくる病になりやすい。(低緯度の生活に適応している黒人は、高緯度では日光からDを合成する能力が低い)
UVカット、大気汚染、オゾン層破壊により日光不足となり、ビタミンD不足になる。

肥満

肥満の人は日光だけでは十分量のDが作れないのでビタミンDサプリが必要。

多発性硬化症

多発性硬化症はビタミンD不足により生じ、骨量が減少する。
ビタミンDは脳の自己免疫性の脳脊髄炎を防ぐ。
多発性硬化症は緯度が高まるにつれて、発症率が高まる。
魚の摂取はビタミンDの血中濃度を高め、穀物の窃取はフィチン酸のためビタミンDの血中濃度が下がる。
小児期にビタミンD濃度が低いと、多発性硬化症の原因となる。
ビタミンD+カルシウム+マグネシウムの投与で多発性硬化症の発症率は下がる。
多発性硬化症患者に12,000IUのDを投与にして、2週間で改善。

心疾患

ビタミンDは冠動脈疾患、高血圧を防ぎ、うっ血性心不全、拡張型心筋症も防ぐ。

ガン

ビタミンDは皮膚細胞の前ガン病変を予防する。
大腸ガンは明らかにビタミンD不足と関係している。
ビタミンD不足は、卵巣ガン多発嚢胞卵巣を引き起こす。
ビタミンD不足は前立腺ガン乳ガンを引き起こす。

喘息

ビタミンD3+ビタミンAの投与により喘息は改善する。
ビタミンD3は5,000~14,000IU、Aは28,000~75,000IU。
上記により90%以上症状の改善。

他の疾患

ビタミンD投与により1型糖尿病を80%減らせる。
ビタミンDは季節性感情障害(冬季うつ病)を改善させる。
ビタミンD投与により。強皮症乾癬を改善させる。
ビタミンDは潰瘍性大腸炎などの炎症性消化器疾患を改善させる。

最低量1000~4000IU必要。
多発性硬化症(MS)の治療には10,000IU以上。
くる病の治療には50,000~300,000IU必要。
小児くる病予防のためには、妊婦は600,000IUが必要との意見がある。

D過量投与の毒性は不明。
50,000IUを継続しても毒性がないことは明らかとなっている。

ビタミンDを大量摂取すると、その分、ビタミンKが消費され不足します。
ビタミンK不足では腎臓結石などのビタミンD過剰症が出現します。
ビタミンD3 10,000IUに対して、ビタミンK2のMk-7が200〜400mcg程度必要になります。

ビタミンDが健康を高め、がんリスクを半分に抑える。

ビタミンDを豊富に摂取することで寿命が延長し、健康が改善されるという新しい研究があります。
ビタミンD欠乏症は、心臓病、脳卒中、高血圧、自己免疫疾患、糖尿病、うつ病、慢性疼痛、変形性関節症、骨粗鬆症、筋肉衰弱、筋肉疲労、先天性欠損および歯周病、および17種類の癌を引き起こす。
非常に重要な例があります。ビタミンDの豊富な摂取(約2000IU /日)は、乳がんの発生率を半減させることができます。
健康な閉経後の女性1,179人の4年間の調査では、米国政府推奨値の約3倍ののビタミンD3とカルシウムを摂取することで、すべての形態の癌が劇的に60%以上減少することが示されました。
さらに、冬の間に体内のビタミンDレベルを維持すると、免疫システムを強化することによってインフルエンザやその他のウイルス感染を予防するというエビデンスが増えています。

夏には、少なくとも日15分の日光にさらされている人は、毎日1,000IUのビタミンD3を摂取する必要があります。
冬には、肌が濃い人、または日光に曝されていない人は毎日4,000IUを摂るべきです。
ビタミンDは非常に安全です。ビタミンに起因する死亡はありませんでした。

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