ナイアシン(ビタミンB3)
- 特徴
- 皮膚と神経のビタミン
- 主な効果
- エネルギー作りにかかわる。皮膚のはたらきを助ける。血液循環をよくする。
- 主な欠乏症
- 皮膚炎、ペラグラ、口舌炎、神経症状、胃腸炎、二日酔い
- 体内のさまざまな代謝・合成を助ける。
- アルコールを分解する。
- 脳神経の働きを助ける。
- 血行をよくする。
- 胃腸管の働きを正常に保つ。
- 皮膚の健康を保つ。
糖質・脂質・たん白質の代謝に役立つ。
統合失調症=ナイアシン不足による潜在性ペラグラ。
ナイアシンは、双極性障害(躁うつ病)、慢性うつ病、アルコール症、パニック障害、社会不安障害、ADHDにも効果がある。
笑顔になれない人はナイアシン不足。
ビタミンB3には、ナイアシン(ニコチン酸)、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の2種類がある。
ビタミンは、体内で合成できないものと定義されていが、アミノ酸のL-トリプトファンからナイアシンは合成されるので、厳密に言うとナイアシンはビタミンではない。
しかし、60mgのL-トリプトファンから1mgのナイアシンしか合成できず非常に効率が悪い。
われわれがビタミンC合成能力を失ったのと同じように、人類はナイアシンの合成能力を失いつつある。
ナイアシンは、消化器系、皮膚、神経系において重要な成分。
また、性ホルモン合成、DNAの修復にも重要な成分。
関節炎にはナイアシンが有効、ナイアシンアミドも有効。
慢性関節リウマチには、高タンパク、低糖質食、プロテイン、ナイアシン。
高脂血症にはナイアシンは有効であるが、ナイアシンアミドは効果が無い。
ナイアシンは中性脂肪とLDLを下げて、HDLを上げる唯一の物質。
必要量は、2~4.5g。
寿命を延長させ、動脈硬化病変を改善させ、脳卒中や冠動脈疾患を減少させる。
ナイアシンは、循環改善、血流改善効果があり、全身循環時間が25%短くなり、肺循環抵抗や末梢循環抵抗を改善させる。
末梢動脈塞栓症を改善させる。
脳卒中や冠動脈疾患を予防する。
透析しか方法がない最重度の糖尿病性腎症がナイアシン3gにて1ヶ月で完全に回復した。
学習障害、行動障害は、潜在性ペラグラなのでナイアシンで改善する。
ナイアシンは糖尿病による血管障害合併症を予防する。
ナイアシンは、血糖値を安定させ、インスリン抵抗性を改善させる。
1型糖尿病において、ナイアシンの投与によりインスリン必要量を減少させる。
ナイアシン投与によるフラッシュ(ヒスタミン放出)によりアレルギー症状は改善する。
ナイアシン投与は、アナフィラキシーショックを予防する。
食物アレルギーの人には、ナイアシン、ビタミンCが有効。
ナイアシン投与にて、片頭痛患者の75%が改善する。
多発性硬化症をはじめとする脳の変性疾患は、脳神経細胞が栄養不良で飢餓状態となっている。
ビタミンB1、ナイアシンの大量投与、ビタミンB50、ビタミンC、ビタミンE、マグネシウム、亜鉛で改善する。
ナイアシンは最も顕著な抗ストレス因子。
アルコール症にはビタミンB1とナイアシンが有効。
うつ病患者の中にはナイアシンが著効する人がいる。
抗加齢にはナイアシンが最も効果がある。
全身性エリテマトーデス(SLE)にもナイアシンは効果がある。
ナイアシンは、体内の500以上の代謝酵素の補酵素である。
多くの病気はナイアシン不足により生じているため、高用量のナイアシンで改善する。
上記疾患には、高タンパク、低糖質食、プロテイン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB50、ナイアシン、マグネシウム、亜鉛、鉄を試みるべき。