セレン(セレニウム)

ガンの予防、不妊、アンチエイジング

セレンは、体の最も強力な抗酸化システム、 グルタチオンの必須構成要素。

セレンは体の中で産生された活性酸素を積極的に除去する事により、ビタミンEの実に50~100倍の抗酸化作用を持つ。

アメリカで土壌中のセレンが少ない地域では、有意にガンの発生が多い

含硫アミノ酸のシステイン、メチオニンの硫黄の代わりにセレンが結合し、セレノシステイン、セレノメチオニンとなる。

抗酸化スカベンジャーであるグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分。

男性は女性よりも多くのセレンが必要。

水銀、ヒ素、カドミウム、ヒ素、銀、銅、などの有害重金属から体を守る。

強力な抗酸化作用を持ち、ビタミンEの能力を高める。

鉄欠乏性貧血があればセレンは吸収されなくなる。

セレンの必要度は、不飽和脂肪酸の増加やストレスにより高まる。

セレン不足は、筋萎縮症膵臓萎縮肝臓壊死不妊症HIVの大流行、を引き起こす。

  1. ガンの予防と治療・転移の抑制に用いられる。
  2. 抗加齢作用がある。特に白内障の予防に効果がある。
  3. 有害重金属(水銀など)の解毒に用いられる。
  4. うっ血性心不全や心筋梗塞、脳血管障害の予防。
  5. 女性の月経リズムや生殖活動を助ける。
  6. 女性更年期障害の症状を緩和する。
  7. 胃腸機能の改善。

セレンは、DNA修復、アポトーシス、内分泌系、免疫系やその他のメカニズム(抗酸化作用など)に影響するため、がんの予防に役立つ可能性がある。

疫学研究では、セレン量の状態と、大腸癌、前立腺癌、肺癌、膀胱癌、皮膚癌、食道癌、胃癌のリスクとの間で、逆相関が示唆されている。

セレンとがん予防に関する研究のコクランレビューによると、セレン摂取量の最も低いグループと比較して、セレン摂取量の最も高いグループでは、がんリスクが31%低下し、がんによる死亡リスクも45%低下しており、また、膀胱癌リスクは33%低下し、男性の前立腺癌リスクは22%低下していた。

セレンは身体の成長やタンパク質の合成に必要である。ビタミンEの効率を高め、加齢の原因となる、老化に関連するフリーラジカルによる損傷から細胞を保護する抗酸化物質として働く。
セレンが酸化ストレスの多い患者、たとえば、関節リウマチHIVのような炎症性あるいは感染性の病気の患者、特に前立腺がんなどのようながんにかかりやすい人にとって有用。
セレンはさまざまながんから身体を守っているようである。コーネル大学とアリゾナ大学で研究された2つの5年間長期調査で、1日わずか200㎍のセレンサプリメントにより、前立腺がんで63%、結腸がんで58%、肺がんで46%の発症率の低下がみられた。
合計すると、200㎍のセレン摂取者のがん死は一般人口のがん死より39%低いことが明らかとなった。

セレンはHDLコレステロール値を上げ、LDLコレステロール値を下げることにより心臓病を予防し、血液粘度を下げ、血液凝固の危険性を回避することにより心臓発作脳卒中の危険性を減らす。
2001年に発表された研究によると、セレン摂取量が最も多かった人は、最も少なかった人と比較して、喘息を起こす可能性が50%も低かったという。低セレン値は前立腺がんのリスク増大とも関連づけられてきた。
また、セレンは有害汚染物質から生殖機能を防御し、ヒ素を除去してカドミウムや水銀から身体を防御するのに役立つ。

セレンは、多価不飽和脂肪酸から組織を防御するグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分でもある。研究によれば、セレンとグルタチオンは生体内でのHIV感染の広がりを遅らせる中心的役割を果たしているという。
セレンは免疫系の適正な機能維持に重要で、白血球のレベルを上げ、病気や感染症と戦う身体能力を増強する。
セレンはまた、ウイルスの複製を抑制する。多くの研究は、セレン欠乏症がウイルス感染の発症や進展に関与しているとし、セレンがウイルスの複製を阻止しているという学説を支持している。
セレンのサプリメントが免疫機能を改善し、ヒトでポリオワクチンのクリアランス速度を速めていることを発見した。
高齢男女の研究によって、亜鉛とセレンのサプリメントを摂取している者ではインフルエンザワクチンに対する免疫応答が偽薬を摂取している者より良かったことが明らかにされ、セレンと亜鉛のサプリメントが高齢者の免疫能を賦活し、インフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を改善する手助けになることを示している。

米国アンチエイジング医学会の医師の多くはセレンを服用している。中には400㎍服用している人もいる

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