亜鉛

新陳代謝と味覚の維持に欠かせない栄養素。たん白質や核酸の合成。

亜鉛は味覚を正常に保つのに働き、また皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素で、体の中に約2~3gあり、主として骨、肝臓、腎臓、筋肉に存在する。

新陳代謝タンパク質インスリンの合成にかかわっている。
不足すると、味覚障害・抜け毛・インポテンツ・免疫力低下・成長障害・貧血などの症状が起きる。

亜鉛の働きの中でもとくに大切なのが、遺伝情報を伝える核酸(DNA・RNA)の合成と、これに従って作られるたんぱく質の分解・合成を促すことです。
つまり古い細胞を分解し、新たな細胞を合成する「新陳代謝」を活発にするということです。

亜鉛不足になると細胞分裂が正常に行われなくなり、肌荒れ脱毛爪の異常味覚の異常ケガの治りの遅れ貧血免疫力の低下が起こり、成長期では発育不良が引き起こされます。
また性的な機能の発育にも影響するため、男性では性機能不全、女性では乳房の発育不全胎児の発育不良なども現れます。
欠乏症の中でも早く表れるのが味覚異常です。これは舌の細胞が、わずか1ヶ月ほどの短いサイクルで入れ替わっているためです。

活性酸素は身体にとって必要なものですが、過剰に発生してしまうと細胞を酸化させて傷つけます。これが老化やガンの原因といわれています。
また活性酸素はLDLコレステロールを酸化させ、血管壁に沈着させて血管を傷つける作用もあります。これは動脈硬化心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因となります。

亜鉛は活性酸素を抑える抗酸化酵素の構成成分となり、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。

亜鉛は血糖を調節するホルモンである、インスリンの構成成分になっています。そのため亜鉛不足は糖尿病にもつながります。

亜鉛は抗酸化酵素やインスリンのほかにも、200種以上の酵素を活性化させたり、酵素の構成成分となったりしています。そのため亜鉛は、ホルモンや生理活性物質といった体の仕組みに働きかける物質の合成・活性化や、アルコールの解毒をはじめとする体内のさまざまな化学反応にかかわっています。

血中濃度は80~110mcg。80以上の代謝の補酵素。
最も不足しやすいミネラル。
最大量は、関節炎に対して硫酸亜鉛220mg*3。

亜鉛の投与により銅の濃度を低下させることができる。

亜鉛は、特に免疫が低下している高齢者では、感染に対する抵抗性を増大させる。動物、ヒトの両方で得られた研究で、亜鉛サプリメントが、加齢でみられる亜鉛貯蔵の変化を正常化させることによって、胸腺の活動性を修復し、胸腺を再び大きくすることすらあることを示した。
亜鉛イオンの体内利用率低下と細胞性免疫能の障害は加齢で合併し、結果的に易感染性を招く。亜鉛サプリメントの1日の許容量投与によって、顕著に感染症の頻度を下げ、延命し、感染や腫瘍による死亡の危険性を軽減したと報告している。
また、この研究では、ナチュラルキラー細胞の活性が増大し、感染に反応する際の抗体産生が増大していることが示された。

亜鉛は抗ウイルス活性をもっている可能性がある。研究室レベルの実験で、ウイルスの複製を阻害することが示され、また、ウイルスが細胞内に侵入する能力を傷害すると考えられている。

亜鉛は創傷治療に重要な役割を果たす。研究によれば、軽度の亜鉛欠乏症であっても、日常の組織損傷からの回復が阻害されるとしている。
比較対照試験によると、1日3回50mgの亜鉛を硫酸亜鉛として経口投与された人では、手術創の治癒期間が43%まで短縮されたという。局所的な亜鉛治療は、患者が亜鉛欠乏症でない場合でも、創傷治癒を促進するといわれている。

電子伝達系には鉄が必要、亜鉛、マグネシウムはクエン酸回路の補酵素。これらのミネラルは不足してはいけない。

アトピー性皮膚炎の亜鉛補充療法
亜鉛は約20%程度が皮膚に存在し、またその70%前後が表皮に含まれる。
アトピー性皮膚炎では広範囲に皮膚炎を生じ,落屑として表皮が剥がれ落ちるため,亜鉛の喪失量が多いと考えられる.
亜鉛は皮膚の代謝に関わる酵素や SOD 等に関与するため,皮膚の機能を正常に保つために重要である.
重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに亜鉛を投与したところ,33名中 30 例に効果が見られた.
難治性のアトピー性皮膚炎の治療に安全で、効果の高い治療法と考えられる.

30歳以上の人の亜鉛の体内含有量は10歳の少年の10分の1
生理不順は亜鉛不足
インスリンの生成と効果にも亜鉛が必要
蓄積した糖や脂肪の代謝に必要
亜鉛には発癌抑制
妊婦は多くの亜鉛が必要
白内障に亜鉛
亜鉛なら、できてしまったシミやソバカスを消し去る
脱毛、抜け毛に亜鉛(さらに高タンパク)
食物繊維とカルシウムが、亜鉛の吸収を阻害
1日50mg~150mgの亜鉛

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